Evotoのシステム設定では、パフォーマンスの最適化、キャッシュ管理、プレビュー動作の制御、エクスポートオプションのカスタマイズなどが行えます。ワークフローや使用しているハードウェアに合わせて柔軟に調整できます。
パフォーマンスの設定
レンダリング速度設定
画像処理速度を向上させるための設定です。以下の設定を調整することで、プレビューやエクスポートの処理時間を短縮しつつ、リソース使用量とのバランスも取れます。
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ポートレート効果のレンダリング高速化(プレビュー速度)
ポートレート関連の効果をプレビュー時に高速処理します。
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色効果のレンダリング高速化(プレビュー速度)
色補正効果をプレビュー時に高速処理します。
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美顔効果のレンダリング加速(書き出し速度)
書き出し時のポートレート効果を高速に処理します。
※設定後、Evotoの再起動が必要です。
集合写真の処理速度の向上
15人以上の人物が写ったグループ写真を処理する際にONにすると、若干の精度低下を伴いますが、処理速度を大幅に改善します。
メモリ使用設定
プレビューと書き出しの安定性を高めるために、メモリ使用の最適化が可能です。
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プレビュー時のメモリ最適化
使用中のメモリを効率化し、プレビュー処理を安定化させます。
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書き出し時のメモリ最適化
書き出しの安定性と速度を向上させます。
※設定反映にはEvotoの再起動が必要です。
ネットワーク設定
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タイムアウト設定
ネットワーク接続を確立できなかった際、タイムアウトまでの待機時間を設定できます(デフォルトは180秒)。
書き出す
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同時書き出し数の上限
システム性能に応じて自動設定されます。必要に応じて変更可能ですが、処理負荷に注意が必要です。
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画像のキャプション/説明
書き出した画像に付加するメタデータを選択できます:
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Evoto(デフォルト)
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元画像の情報
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キャッシュ
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Windows:「パーソナルセンター」→「設定」→「キャッシュ」
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macOS:「Evoto」→「環境設定」または「Command + ,」
設定内容:
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キャッシュ有効期限:3日〜15日で自動削除を設定可能
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手動キャッシュ削除:「キャッシュをクリア」で即時削除可能(手動編集の履歴も削除されます)
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最大キャッシュ容量:上限を超えると自動的にキャッシュが削除されます
プレビュー
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色空間:
- デフォルト
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sRGB
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Adobe RGB(広色域表示向け)
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プレビューサイズ(px):
システム性能に応じた最適な解像度が自動で設定されます。書き出しの画質には影響しません。
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リアルタイム色調整でのフルサイズプレビュー:
この設定を有効にすると、リアルタイム色調整モードでは常にフル解像度で表示されます。
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サムネイル設定:
「編集済み画像を表示」がオンの場合、効果の事前読み込み機能を使用して処理を高速化できます。
※Windows使用時は最低8GBのメモリが必要です。
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同期されたプレビュー位置とスケールの設定:
最後に使用したズームレベルと位置を記憶します。
ソフトウェア利用設定
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使用状況の共有:
Evotoに使用状況を匿名で共有できます。パーソナライズと品質改善のみに使用されます。いつでもオフに切り替え可能です。
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コンテンツ解析:
機械学習によるコンテンツ解析を通じて製品の品質向上を図ります。匿名かつ個別設定も可能です。
その他の設定
ポップアップの表示頻度
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初期設定では、同期またはコピー・貼り付けを行う際、調整内容選択のポップアップは1プロジェクトにつき1回のみ表示されます。
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毎回ポップアップを表示したい場合:
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画面右下の「同期」横の設定アイコンをクリック
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「ポップアップ頻度設定」をクリック
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「常に表示」に変更して保存
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テザー撮影
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カメラへの自動接続:
この設定を有効にすると、カメラを接続するたびにEvotoが自動で認識します。オフの場合は毎回手動接続が必要です。
ワークスペースの切り替え設定
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自動で編集モードへ切り替え:
新しい画像を空のプロジェクトに読み込むと、ワークスペースが自動的に「編集ビュー」に切り替わります。