AIカラーマッチとは?
AIのセマンティック認識により、肌や髪、衣服、背景(空や室内照明など)も含めて、自然かつスマートに色を整えます。
この機能は、大量の写真や異なる光環境で撮影された画像に統一感を持たせたいユーザーにとって特に有効です。
AIカラーマッチの使い方
ステップ1:AIカラーマッチパネルを開く
「色補正」パネル内にある「AIカラーマッチ」を開きます。
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「AI色補正」機能だけが有効な場合:カラーマッチ機能は「おすすめ」と「マイAIカラールック」タブの両方に表示されます。
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すべてのパネルが表示されている場合:以下のように、上記と同様に、該当機能は「カラーマッチ」と「マイAIカラーラック」内に表示されます。
ステップ2:参照画像を設定する
AIカラーマッチに使用する参照画像の設定方法は2つあります:
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ローカル画像をアップロード:「参照のアップロード」をクリックして、JPG・TIFF・PNG画像を選択。
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編集中の画像を使用:「編集中の画像から参照画像を作成」をクリックすると、現在表示中の画像が参照画像になります(複数選択されていても可)。
ステップ3:参照色を適用する
参照画像を設定すると、選択した画像に色補正が自動的に適用されます。
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衣服・肌・背景の色が自動的にマッチされます。
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参照画像を切り替えることが可能です。
ステップ4:結果を微調整する
AIカラーマッチ適用後は、以下の2つの方法で結果を調整可能です:
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全体調整
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適用量
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トーン(明るさ・コントラスト)
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色(全体的な色調)
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マスク編集
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顔・体の肌
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髪
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目・唇・歯
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衣服
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背景など
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それぞれのマスクごとに色やトーンの強さを個別に調整できます。「リンク」アイコンを使えば全マスクの調整を連動させることもできます。
ステップ5:一括同期またはプリセット保存
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一括同期
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設定をコピー(Ctrl+C / Cmd+C)
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対象画像を選択
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貼り付け(Ctrl+V / Cmd+V)
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※AI色補正が有効になっていないと同期されませんのでご注意ください。
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プリセットとして保存
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AIカラーマッチと追加調整後、「プリセットを保存」をクリック。
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次回以降、同じスタイルを簡単に再利用できます。
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ベストな結果のためのヒント
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照明・背景・被写体が似ている参照画像を使用すると精度が上がります。
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すでにレタッチ済みの画像を参照として使えば、シリーズ全体にスタイルを一括適用可能です。
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サードパーティのソフトで色補正した場合、.XMP や .CUBE をEvotoにインポートして適用 → その画像を参照に指定することも可能です。
注意点
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AIカラーマッチを適用すると、それ以前のカラー編集はリセットされます(スライダーも初期化)。
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元に戻すことで編集前の状態に復元できます。
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AIカラーマッチ適用後に、さらに個別での色補正も可能です。
ワークフロー例
1. ウェディング撮影:全体トーンの統一
1枚の理想的な編集画像を選び、それを基準にすべての画像にAIカラーマッチを適用 → 必要に応じて微調整 → プリセットとして保存。
2. テザー撮影:撮影中にリアルタイム適用
撮影時にあらかじめ参照画像を準備 → プリセットを作成 → 撮影中の画像に即時適用 → 編集時間を大幅に短縮可能。